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高齢者の主な困りごとを5つピックアップ 解決方法についても紹介

高齢者の生活の困りごとを解決

高齢になると体の衰えや病気、そして認知症などが原因で少しずつこれまで出来てきたことが減っていく心配があります。昔に比べ核家族世帯の増加から、一人暮らしの高齢者も増えており、不安な生活を送る人も多いでしょう。本記事では高齢者の生活における困りごとをまとめ、解決策についても説明しています。

実際に生活の中で困り事が増えてきた高齢者世帯の方や高齢者を親に持つ家族にも知っていただき、在宅支援の一助になればと思います。安心した生活につながる情報となっていますので、是非最後までご覧ください。

高齢者の自宅生活の困りごとについて

高齢者の主な困りごとについて以下の5つの分野で解説します。それぞれについて解決策も紹介していますので参考にしてください。

  1. 日常生活の困りごとと解決策(食事・買い物・ゴミ出し・掃除)
  2. 健康面の困りごとと解決策(病気・転倒)
  3. 社会参加や楽しみの減少と解決策(外出・趣味)
  4. 認知症の心配と解決策(物忘れ・火事・運転)
  5. 詐欺被害についてと解決策

高齢者の日常生活における困りごと

高齢になることで体の動きが衰え、家事をこなすことが徐々に困難になってきます。ここでは特に負担の大きい家事をとりあげ、解決策についてもふれています。

食事の準備や買い物やゴミ出しが大変

食事は健康を保つ上で最も大切な要素といっても良いですが、高齢になると調理がおっくうになり、つい簡単に済ませてしまうことも多いかもしれません。さらに食材を購入する為には買い物も必要で、自分で店に行き、献立を考えながら買う過程も大変だと感じる人もいるでしょう。

また筋力が少しずつ低下している高齢者にとって重い荷物を持つ行為も一苦労で、怪我につながることもあります。さらにゴミ出しは決まった曜日に定期的に行う必要があるため、無理をして行っている人も多いかもしれません。

日常生活の困りごとの解決策

上記の解決策としてヘルパーや家事代行を利用する方法があります。介護保険制度を活用すれば利用料金も抑えられますが、利用するためには手続きや条件があるので、すぐに利用できるサービスに有償サービスがあげられます。困りごとの種類に合わせて各地域の訪問サービス事業所に相談すると良いと思います。

高齢者の健康面の困りごと

高齢者が日常生活を維持していくうえで、病気や転倒の予防をしていくことも大変大切なポイントです。以下にリスクと具体的な予防策を説明しています。

病気や転倒の心配がある

病気はいくつになっても人の生活に大きな影響を与えますが、特に高齢者は病気がきっかけで体が動かなくなったり、これまでできていたことが出来なくなることがあります。脳卒中や心疾患などの重大な病気の他、生活習慣病ともいえる糖尿病や高血圧も放っておくと大変なことになる病気です。

また転倒によるリスクも大きく、骨が弱くなっているので、転倒=骨折につながります。寝たきりの要因としても上位になる骨折は予防したいリスクの一つです。

健康面の困りごとの解決策

病気の予防の一番は生活習慣を整えることです。食事や運動に加えしっかりと睡眠をとることが基本ベースで大切だと思われます。あとは主治医の先生と相談して薬を飲み忘れないことや飲み忘れがある人はお薬カレンダーなどで管理する必要があります。

転倒を予防する為には、生活の動きに合わせて手摺をつけたり、歩行を補助する道具などを活用することです。住宅環境の工事には自治体によって補助事業があったり、介護保険の住宅改修や福祉用具の活用もできます。

高齢者の社会参加における困りごと

高齢者が孤立しないように周囲が日頃から意識して孤独を感じない環境づくりをしていくことが大切でしょう。ポイントは以下の通りです。

外出機会や趣味の減少

高齢になると身体機能の低下から外に出るのがおっくうになり、外出機会がこれまでと比べ大きく減ってしまうことも多いです。外に出ないと気持ちも低下しやすく人に会う事も気が進まなくなり結果として孤独に繋がってしまいます。

またこれまでしていた趣味活動も外出機会と同じで一度やめると再開が難しくなり、活動機会の減少と気持ちの落ち込みになる人もいます。

活動や趣味の減少の解決策

これまでしてきた日課や役割を継続することは生活意欲を維持するためにも大切なことですので、できるだけ続けることをお勧めします。たとえば日々の家事や散歩などは生活リズムを整え自己肯定感も上がるので心身の健康を維持するために有効です。

高齢になると友人との交流や外で会う機会も減るため、人との繋がりが少なくなります。気軽に参加できる地域のコミュニティに所属したり、健康体操などをしている公民館活動もあるため、自治会の情報などにアクセスしてみましょう。

高齢者の認知症に関する困りごと

認知症の発症は本人の生活に著しい影響を与えるだけでなく、家族にとっても大きな負担になることがあります。ここでは認知症の具体的なリスクと解決策について分かりやすく説明します。

物忘れの進行にともなってのリスク

社会問題としても大きく取り上げられる認知症高齢者の増加ですが、在宅生活の問題として一番大きいといっても良いかもしれません。認知症は本人自身も自覚していないことが多く、久しぶりにあった家族が気付くこともあります。自覚が薄いため、火災や運転についても自分で気を付けたり中止する事ができず、悲しい事故に繋がる事もあります。

また認知症が原因でお金のトラブルになったり、被害妄想等で家族との関係が悪化するなど、様々な問題要因となります。

認知症状に対する解決策

認知症を予防する為に何かおかしいと思ったら、高齢者の相談窓口である地域の包括支援センターや市役所の介護保険課などで専門機関の紹介をうけることができます。最近は認知症を早期でサポートできることが大切な認識が広がり、自治体によっては認知症ケアの専門家がチームを組み、早期治療に力を入れているところもあります。

またインターネットでも認知症の症状や段階に合わせた解決策を紹介しているサイトもたくさんあるので、参考にすると良いでしょう。

高齢者の詐欺やトラブルに関する困りごと

高齢者の困りごととして、お金の心配でも頭をかかえることが多いでしょう。ここでは詐欺トラブルとすぐできる予防策についてふれています。

特殊詐欺の増加

高齢者が生活していくうえで詐欺被害も大きな問題でしょう。詐欺の中でも大きな被害が絶えないのが特殊詐欺で、電話やメールで親族や公共機関を装い、不特定多数の人が毎年騙されています。

代表的な手口は「オレオレ詐欺」ですが、他にも架空請求詐欺や還付金詐欺など巧妙な方法と話術でだます手口も増えており、特にターゲットにされやすいのが高齢者になります。実際に令和4年度の特殊詐欺被害者のうち、65歳以上の割合は86.6%(警視庁調べ)と圧倒的に多く、これまで警察やTVのCM等で詐欺被害についての意識を高める宣伝をしてきました。以前よりは少し減少傾向にありますが、まだまだ被害額は大きく、個々の対策も必要になります。

詐欺に対する解決策

特殊詐欺から身を守る方法として日常生活の中で常に詐欺に対しての意識をもっておくことが重要なのは言うまでもありませんが、高齢者被害が多い理由として、その危機意識を保てない人が一定数いることがあげられます。背景としては物忘れや人との繋がりの減少で、つい詐欺師の言葉に行動を任せてしまうため、対策として常に見えるところに詐欺被害の怖さについてのメモを貼っておいたり、家族であれば定期的に様子を伺う必要があるでしょう。

また電話設定で知らない番号等は始めから受け付けないようなかたちをとると、ある程度の予防になります。実際に詐欺にあった場合にも専門家に相談できる窓口もあるので、事前に調べておくといざという時にすぐに対応できます。

まとめ

このように高齢になると色々な問題が生じてきて、本人や家族は頭を抱えてしまいます。しかし長年住み慣れた家で過ごすことは多くの高齢者の望みであり、可能な限り自分でできることを続けながら、穏やかな生活をしたいはずです。一つ一つの困りごとの特性を知りながらそれに合った対策があるので、この記事が少しでも高齢者の生活に役立つものであれば良いなと思います。

今後も高齢者や家族に役立つ情報を定期的に発信していきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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